こんにちは!
全脳英語メソッド 左脳担当講師のタナベです!
私たちが英語を学ぶにあたり、関心の高い分野の1つに、「似た表現の違い」があります。
例えば、英語では許可を求める際、May I …?(メイアイ…)のように言う場合と、Can I …?(キャナイ…)のように言う場合があります。
どちらも似たような意味を持ちますが、ニュアンスが微妙に異なるんですね…
もし、これら表現の違いを知っておけば、リスニング時の意味判断に役立ちます。「May I…?ということは相手が◯◯のように感じているから…」とすぐに分かるので、迷うことなく発話を理解できるでしょう。
一方、もし違いがあいまいであれば、「あれ、May I …? と Can I…? の違いって何だっけ…」とか、「昔習った気がするけれど、忘れてしまった…」と考えているうちに、相手の発話がどんどん進み、英語についていけない…といったことになりかねません。
そこで、この記事では、英語の May I…? と Can I…? の違いについて、わかりやすく解説していきます。リスニングはもちろん、スピーキング(英会話)にも役立つに違いありません。
ぜひ最後までご覧くださいね^^
May I …? は話し手が聞き手に許可を求める表現
はじめに、May I …? の使い方から見ていきましょう。
次の例文をご覧ください。
- May I use my phone in this room?
(この部屋で電話していいですか)
話し手は聞き手に対して、「この部屋で電話していいですか」と尋ねています。
may は「…してよい」の意味で許可を与える際に使う語です。話し手が許可を求めていることから、「…していいですか?」の意味になります。
許可を求めるということは、言い方を変えれば、許可を与える人がいるということです。この文脈であれば、聞き手が話し手に対して許可を与えるか判断します。
つまり、May I …? は「できることなら許可をいただきたい」といった感じで、かなり丁寧に質問していることがわかります。
May I…? は丁寧な表現と覚えておいて、差し支えないでしょう。
Can I …? は規則によって許可を求める表現
続いて、Can I …? の使い方を見ていきましょう。
次の例文をご覧ください。
- Can I use my phone in this room?
(この部屋で電話していいですか)
話し手は聞き手に対して、「この部屋で電話していいですか」と尋ねています。
日本語訳の上では、May I …? の例文と同じですが、ニュアンスに違いがあります。
can は may と異なり、聞き手が許可を与える権限を持っていることを示唆しません。Can I …? というと、規則によってその行為が可能化どうか、相手に尋ねている感じがします。
例えば、先ほどの例文であれば、携帯電話による通話が特段制限されていない部屋なのか、それとも通話は認められない部屋なのか、といったことを相手に質問しているイメージです。
したがって、聞き手が Yes と答えれば、それは「この部屋は通話できる部屋ですよ」、No は「この部屋は通話してはいけないことになっているんです」といった事実を伝えるものになります。
このようなニュアンスがあるため、Can I …? は May I …? ほど重い印象を与えません。日常会話では、Can I …? のほうが多く使われます。
迷ったら、Can I …? を使っておけば、それほど大きく間違えることはないでしょう。
May I … ? への答え方
May I …? と Can I …? の違いがわかったところで、これら疑問文に対する答え方についてもお話してみたいと思います。
May I…? の例文をもう一度、見てみましょう。
- May I use my phone in this room?
(この部屋で電話していいですか)
もし、May I …? に文字通りの答え方をすると、Yes, you may.(はい、いいですよ)や No, you may not.(いいえ、ダメですよ)になります。
ただ、このような答え方をする例は稀(まれ)です。
なぜなら、Yes, you may. や No, you may not. は「相手に許可を与えてやっている(与えないでやっている)」という、尊大な印象を与えるため、よほどの上下関係がない限り、コミュニケーションの取り方として不自然だからです。
それでは、どのように答えればいいのでしょうか?
1つの方法は、Yes, you can.(はい、いいですよ)のように、can を使う方法です。May I….? に対して can で答えるので、一見すると統一されていませんが、日常英会話では普通な答え方です。
あるいは、Certainly.(もちろんいいですとも)や Yes, of course.(はい、もちろんですよ)のように、助動詞を含まない表現で答える手段もあります。このほうが、より自然な印象を与えます。
この辺りの表現を覚えておけば、意図せぬ誤解を防げるため、より円滑な英会話が可能になるでしょう。
May I …? と Can I …? の使い分けクイズ!
この記事では、May I …? と Can I …? の違いについて、例文と共に解説してきました。使い分け方がおわかりいだだけたものと思います。
最後に、May I …? と Can I …? の使い分けクイズに挑戦してみましょう!
以下に2つの例文があります。いずれも、文法的には問題ありませんが、ニュアンスに違いがあります。
- (1) May I sit here?
(ここに座ってもいいですか) - (2) Can I sit here?
(ここに座ってもいいですか)
- 設問1: より丁寧なのは、例文(1)と例文(2)のどちらでしょうか?
- 設問2: 聞き手に負担を与えず、日常会話として自然なのは、例文(1)と例文(2)のどちらでしょうか?
ぜひ、考えてみてください。
答えがわかったら、本記事のコメント欄に書いてみてください。
私が添削しますよ^^
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
それでは!
コメント一覧
旅行時の空港内のフードコートでの事です。そこは小さな円卓がたくさんあり、ちらほらと空きテーブルがありました。それぞれイスが3脚しかセットされておらず、小さな子供連れの8名の私達はそれぞれ離れて利用するにもどうしても1脚欲しかったので、お隣のカップルに空いている1脚を指してMay I…とだけ話しかけました。その方はジェスチャーと笑顔でどうぞと返してくれました。この時の私は、座っている方の権利として捉えてMay Iを使ったのですが、合っていますか?
>Ma様
おぉ、その場合は May I …? で大丈夫だと思いますよ!
良い判断ですね^^
設問1: (1) May I 〜
設問2: (2) Can I 〜
>naki様
正解です!
設問1
より丁寧なのは、(1) IMay I sit here? です。
設問2
聞き手に負担を与えず、日常会話として自然なのは、(2) Can I sit here?です。
2月3日から始まるMSLに参加します。今からドキドキ期待に胸膨らませています。待ち遠しいです。
>Roxy様
正解です!
MSLもお楽しみに^^
1)→(1)
2)→(2)
感想
Certainly.
Yes, of cours.
と答えるのは気分じゃなく、そんな理由があったのですね。
返答はこれを、言えるように覚えたいと思います。
>みっち様
正解です!
答え方についてもぜひ覚えておいてくださいね^^
1️⃣は⑴
2️⃣は⑵
>匿名様
正解です!
設問(1) May I
設問(2) Can I
私は be の使い方に不安があります。 will be
は分かるのですが、
to be が良く分かりません。特に英作をするときに。
>やっちゃん様
正解です!
be動詞に関しても、別の機会に取り上げたいですね^^
設問1;話し手が相手に許可を求めている場合のかなり丁寧な表現は; (1)
設問2;規則によってその行為が可能かどうかを聞いてるので、聞き手の立場次第で返答が異な
るので聞き手に負担をかけない表現は;(1)
>たっちゃん様
理由もありがとうございます!
聞き手に負担をかけないのは (2) が良いですね^^
設問1 例文(1)
設問2 例文(2)
>匿名様
正解です!