Vol.6:英語の前置詞at, on, inの違い!使い分け方をイメージでわかりやすく説明します【クイズつき】

左脳ノウハウ

こんにちは、左脳担当のタナベです!

英語を学んでいると、at, on, in などの小さな単語を見かけることがよくあります。

これらは前置詞と呼ばれているもので、主として場所をあらわす際に使います。

例えば、in the box(箱の中にある)と言えば、ヒト(あるいはモノ)が、ある箱の中にいるという事態を示します。

英語の前置詞は、数が多いだけでなく、用法も複雑なので、我々学習者にとって、一筋縄にはいきません。

英語に興味のあるあなたは、次のような疑問をお持ちではないでしょうか?

  • 前置詞って聞いたことがあるけれど、結局、どうやって使えばいいかわからない…
  • 前置詞の違い、使い分け方がわからない…

そこでこの記事では、英語前置詞の基本的な使い方をわかりやすく説明します。

この記事で取り上げる前置詞は、atoninの3つです。これらは英語の中で、もっとも基本的とされる前置詞で、使われることも多いため、前置詞への入門として適しているでしょう。

記事の終わりには簡単なクイズも用意しました。本記事を読めば、前置詞の基本的な考え方をしっかり、マスターできるはずです。ぜひ最後までお読みくださいね^^

1. 前置詞atのイメージは <点>

はじめに、前置詞at から取り上げましょう。

at には様々な用法がありますが、その中心的なイメージは <> です。点の感覚が様々な用法に派生することで、atの豊かな意味が作られています。

例を見てみましょう。

  • I will meet you at 9 o’clock.(9時にあなたと会います。)

この例文では、話し手が聞き手と9時に合うと述べています。「9時」という時刻は、他の時間、例えば「5月」とか「2030年」などに比べれば、割合、短いものです。言ってみれば <点> に感じられるので、atが使われるわけですね。

別の例も見てみます。

  • I’m waiting at the bus stop.(バス停で待っています。)

話し手がバス停で待っていると述べています。バス停の大きさは様々でしょうが、おそらく、「図書館」とか「東京」に比べれば、小さいはずです。話し手には <点> に感じられるので、atが使われているわけですね。

2. 前置詞onのイメージは <接触>

前置詞on のイメージは <接触> です。対象となる物に触れている感覚です。

例を見てみましょう。

  • There is a book on the table.(テーブルの上に本があります。)

本がテーブルの上にあると述べられています。間違いなく、本はテーブルに接触しているので、onのイメージとぴったりですね。

ただ、onは「…の上」だけとは限りません。別の例を見てみましょう。

  • The painting hangs on the wall.(絵は壁に掛かっています。)

ここでは、壁の上という解釈は不自然で、絵が壁にかかっている状態です。onは <接触> していればいいので、必ずしも「上」でなくても構わないというわけですね。

もう1つ、on が時に使われる例も見てみましょう。

  • We are going on a trip on Monday.(私たちは月曜日に旅行に行きます。)

話し手たちは、月曜日に旅行に行くと述べています。

「月曜日」のような曜日は、「9時」のような時刻に比べれば、長いものです。点のイメージでは対応できないでしょう。そこから、<接触> のイメージの on が比喩的に拡張して使われれいるのです。

3. 前置詞inのイメージは <空間>

前置詞inのイメージは <空間> です。人や物がある空間の中にいる場合に、使われます。

例を見てみましょう。

  • He lives in Tokyo.(彼は東京に住んでいます。)

彼は東京に住んでいると述べられています。「東京」は、先ほど出てきた「バス停」などに比べれば、はるかに大きな空間です。東京の中にいるということで、inのイメージにぴったりですね。

次の例文はどうでしょうか。

  • I saw her in the park.(彼女を公園で見かけました。)

彼女を公園で見かけたと言っていますが、公園の物理的な大きさは、バス停よりは大きいでしょうが、東京ほどではありません。

ただ、公園とは通常、境界がはっきりとしており、ここからここまでが公園、といったことが明確にわかります。公園にいれば、まるでその空間の中にいるといった感覚になるでしょう。よって、inが使用できます。

もう1つ、時をあらわす例を見てみましょう。

  • She was born in 1960.(彼女は1960年に生まれました。)

彼女は1960年に生まれたと述べられています。「1960年」は、「9時」や「月曜日」よりはるかに長いものなので、in が使われます。<空間> とはすなわち、大きな範囲なので、年のような長い期間をあらわすのに適しているのです。

前置詞使い分けクイズに挑戦してみよう!

これまで、前置詞at, on, in の違いについて説明してきました。内容をまとめると、次のようになります。

  • 前置詞atのイメージは <点>
  • 前置詞onのイメージは <接触>
  • 前置詞inのイメージは <空間>

もし、英文を読んだり聞いたりする機会があれば、これらイメージから逆算して考えてみてください。「なるほど!」の感覚が得られますよ。

最後に、英語前置詞使い分けクイズを用意しました! ぜひ、チャレンジしてみましょう。

Q1. The meeting is scheduled __ 2 p.m.

  • a) at
  • b) in

Q2. She will be back __ a month.

  • a) in
  • b) on

Q3. The book is __ the table.

  • a) in
  • b) on

答えはコメント欄に書いてみてください。後で、私が採点しますよ^^

それでは!

コメント一覧

  1. 匿名 より:

    1 a)at
    2 b) in
    3 b)on

  2. トモ より:

    Q1 at
    Q2 in
    Q3 on

  3. カズさん より:

    年月日にいつも迷います。
    順番?
    例えば1
    5月10日だけなら
    on10in May
    或いはonMay10
    1998年の場合
    on 10 May in 1998

    • 左脳派講師・タナベ より:

      >カズさん 様

      お気持ち、とてもよくわかります。

      というのも、日付の書き方はアメリカ英語とイギリス英語で少々異なり、複数パータンが存在するからなんですね…

      仮に「その建物は1998年5月10日に建てられました」であれば、The building was constructed on May 10, 1998. のように言うのが良いと思います!

  4. インスパイア より:

    1at
    2in
    3on

  5. kosumosu より:

    Q1 at
    Q2 on
    Q3 on

    • 左脳派講師・タナベ より:

      >kosumosu様

      惜しかったです!

      Q2は 選択肢Aの in が正解でした…

      in a month で「1ヶ月以内に」になります!

  6. tk より:

    1at
    2in
    3on

  7. ヒミ より:

    順番に、at in on
    2番目のmonthが少しわかりにくかったけど、合ってるかな?
    でも、解説はとてもわかりやすくて
    頭の中が整理されました。ありがとうございます。中学時代にこうやって教えてもらってたら、もう少しマシだったろうなあ😅と思います、

    • 左脳派講師・タナベ より:

      >ヒミ様

      そう言っていただけると嬉しいです!^^

      設問は全問正解ですよ!

      これからもわかりやすく、ためになる記事を書いていきますね☆

  8. ろこ より:

    1-at,2-in,3-on.

    例えば渋谷で働いています、という時は「I work in Sibuya.」になりますか?
    次は「for」「to」「from」などお願いします。
    「with」と「as」のイメージは同じですか?
    少しずつ教えて頂けると良く理解できます。有難うございます。

    • 左脳派講師・タナベ より:

      >ろこ様

      I work in Shibuya. でOKですよ!

      for, to, from などもやりたいですね。
      別記事で取り上げます!

      with と as は、少々異なるイメージで使われます。
      こちらも深い話になるので、別記事にしましょう。

      設問は全問正解です^^