こんにちは!
全脳英語メソッド、左脳担当講師のタナベです。
このブログでは、おおよそ毎週、大人の英語学習者のために、使える英語力アップのポイントを解説しています。
毎回、欠かさず、ご覧いただいている方、誠にありがとうございます!
今回初めて見た方、あるいは久しぶりにお読みの方でも、内容を理解できるようわかりやすく説明しているので、ご安心くださいね。
さて、今日のテーマは英語の聞き取りです!
聞き取りはリスニングとも呼ばれる、英語の四技能の一つです(かつてはヒアリングとも呼ばれていました。)
リスニングを学ぶことで、たくさんのメリットがあります!
例えば、
- 海外の映画やドラマを字幕なしで観られる
- 英会話で相手の言っていることがわかる
- 英語を聞くことを通じて単語や文法を覚えられる
など、実践的な英語力向上に、リスニングは欠かせないスキルです!
ただ、いざ英語の聞き取りやってみると、壁にぶつかることがあります。
英語に興味のあるあなたは、次のような悩みをお持ちではないでしょうか?
- 英語が早口で聞き取れない…
- 聞いた文をすぐに忘れてしまう…
- わからない単語で耳が止まってしまう…
状況はとてもよくわかります。私もかつて、このような悩みがあり、聞き取りにとても苦労しました。
聞き取り力を改善するポイントは様々ありますが、もっとも重要な要素の一つが「弱い音をキャッチできる力」です。
英語は音が弱くなって発音される箇所があるため、その部分の聞き取りができると、文全体のリスニングが一気に改善します!
そこでこの記事では、英語の弱い音をキャッチする方法について、わかりやすく解説していきます。
即効性のある効果を感じてもらうため、弱い音の代表格である、can’t のリスニングに絞ってお話しましょう。
最本記事を読むことで、リスニングの改善が実感できるはずです。ぜひ最後までご覧ください!
can’t の聞き取りが難しく感じる理由
英語の can’t は can not の省略形です。「…できない」の意味で、助動詞として使われます。
単語としては中学レベルで簡単なのですが、聞き取りとなると、案外苦戦を強いられます。
試しに、次の例文の音を聞いてみましょう。
英文は I can’t believe it. で、「私はそれが信じられない」の意味です。
「believe と it のつながりが聞き取れなかった」という声も聞こえてきそうですが、いったん今回は can’t の箇所だけに集中してみましょう。
すると、次のように感じるはずです。
「can’t の箇所が can に聞こえた…」
can’t と can は音が似ているため、ここで聞き取りできなかったという方が多いでしょう。
ただ、意味の点では真逆なので、ここは確実に聞き取れるようになりたいところです。
ここまでのところをいったんまとめると…
can’t は音自体がまったく聞こえないわけではなく、can との識別で苦戦するということがわかりました。
それでは、can’t をどのように聞き取ればいいのか、そのコツをこの後、説明しましょう!
can’t を聞き取る3つのポイント
can’t の聞き取り、および can と区別するポイントは3つあります。1つずつ、紹介していきましょう。
ポイント1. 単体では「’t」の音が発音される
1つ目のポイントは、単体で発音する際、can’t では ‘t の音が強く読まれます。
例を聞いてみましょう。
「’t」の t の音がわかれば、can’t と認識できるはずです!
ポイント2. can’t は「ア」と「エ」の中間のような音になる
2つ目のポイントとして、can’t の母音の発音があります。
can’t の発音記号を見てみましょう。
- /kǽnt/
ここで、/ǽ/ の部分に注目します。
見慣れない記号ですが、これは cat(猫)の発音とおなじで、「ア」と「エ」の中間のような音になります。
can’t 単体の音を聞いてみましょう。
一方、can は /kən/ とあらわすように、母音の音が弱くなります。
わかりやすく言うと、can より can’t のほうが、「キャーン」のような感じで、少々強調されたような言い方をすることになります。
ポイント3. can’t は can よりわずかに音の間がある
3つ目のポイントは、can’t は can に比べて、わずかに音の間があることです。
例として、I can believe it. と I can’t believe it. を聴き比べてみましょう!
can’t は can と比較して、n’t がある分、少しだけ音が長くなるような印象があります。
たとえ、can’t の t の音が脱落しても、その余韻が(ほんのわずかながら)残っているわけです。
以上、3つを説明しましたが、共通すること、それは can’t のほうが強調されて読まれるという点です。
この点を抑えると、聞き取りがより良くなると思います!
can’t の聞き取りクイズに挑戦してみよう!
ここまで、英語のリスニング力を伸ばすポイントとして、弱い音の聞き取りについて説明してきました。
そして、弱い音の例として、can’t を紹介して、3つのポイントをお話しました。
最後に、英語の音の聞き取りクイズをやってみましょう!
以下、3つの音声を用意しました。それぞれ、can あるいは can’t が含まれています。
どちらの音で発音していたか、聞き分けてみましょう!
Q1. No, I can’t.
- (A) can
- (B) can’t
Q2. ___ you attend the meeting tomorrow?
- (A) Can
- (B) Can’t
Q3. He ___ lift the heavy box by himself.
- (A) can
- (B) can’t
正解がわかったら、コメント欄に書いてみてください。私から返信いたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは!
コメント一覧
Q1.B Q2.A Q3,B
can と can’tでは意味が全く異なるので聞き分けをする際は、より慎重になりますが、日本語でも否定するときは少々強めに伝えますので、can’t のほうが強調されて読まれるのは納得です。また、can’t は can に比べて、わずかに音の間があるという点も、「そうそう!」と納得です。
田邊先生の解説はいつも大変分かりやすくストンと悩みが解決します。
ありがとうございます。
近頃、マジックシャワーリスニングのおかげで、can’t belives など単語の最後の音や、文中の to などが聞こえるようになりました!
また、はっきりと聞こえなくても、話の内容から想像することができるとともに、文法的にはこうなるはずと考えることもできるようになりました。
日々少しづつ進化を感じることができ嬉しいです♬
>Letizia様
全問正解です!
MSlや私の説明もお役に立てているようで、嬉しいです^^
Q1 (B)
Q2 (A)
Q3 (B)
>ねり様
すべて正解です!
Q1 B
Q2 A
Q3 B
>Timmy様
全問正解です!
Q1. B
Q2. A
Q3. B
>moo様
正解です!
Q1.B
Q2.A
Q3.B
>匿名様
すべて合っていますよ!
Q1 B
Q2 A
Q3 B
>のりちゃん様
全問正解です!
Q1 B
Q2 A
Q3 B
イギリス人の方がわかりやすいです。
>ひまわり様
全問正解です!
そうですね、イギリス英語のほうが音の脱落が少ない印象です^^
Q-1 A
Q-2 A
Q-3 B
>tomo様
回答、ありがとうございます!
Q2とQ3は正解です。
Q1は惜しいのですが、Bが良いですね^^