Vol.28 聞いた英文の内容を忘れない方法!聞き取りの持久力を上げる左脳的キーワードリスニングとは?

左脳ノウハウ

こんにちは!

全脳英語メソッド、左脳担当講師のタナベです。

前回、右脳担当のジョージ先生より、早口英語を聞き取るポイントについて記事を書いてもらいました。

  • 「私が悩んでいたこと、まさにそれです!」
  • 「なるほどと思いました、目からウロコです!」

といったコメントを多くいただきました。

内容がお役に立てたようで、とても嬉しいです^^

リスニング(聞き取り)は、多くの学習者にとって共通の課題です。私もかつて、リスニングで苦労した経験があるので、状況はとてもよくわかります。

特に、英語初心者の方の場合、リスニングをする際、次のような状況になってしまっていないでしょうか?

英語を長く話されると、最初のほうはついていけるものの、途中から何を言っているかわからず、頭が真っ白になってしまう…

言ってみれば、長い英文に脳が追いつかなくなり、「???」となってしまう感じですね。

この現象が起きているのは、決してあなただけではありません。むしろ、英語初心者の方に共通して起きているとも言えます。(私もかつて、これに悩まされてきました…)

そこで今回は、聞き取り時に頭が真っ白になってしまう現象がなぜ起こるのか、原因解決策について述べていきます。

いわば、右脳的観点が「音を捉えるリスニング」とすれば、左脳的観点は「意味を捉えるリスニング」と言えるでしょう!

…といっても、決して難しいものではなく、むしろ皆さまが今持っているリスニングの意識付けを変えるだけで、あっという間に聞き取りが改善されるコツになります。

全脳英語メソッドでこれまで、お話していなかった新しい内容ですので、ぜひ最後までご覧になってくださいね^^

リスニング時に頭が真っ白になってしまう原因

はじめに、リスニング時に頭が真っ白になってしまうとはどのような現象か、説明しましょう。

例として、こちらの英文をリスニングする場面を想像してみましょう。

  • I wake up at 7 every morning and start my day with a strong cup of coffee.
    (私は毎朝7時に起きて, 濃いコーヒーで一日を始めます)

少し長い英文ですが、海外ドラマや映画などに登場するような内容です。

この英文をリスニングするにあたり、私たちの頭の中では、無意識に次のように考えながら聞いているはずです。

  1. 「えーと、”I wake up” は『朝起きる』の意味かな… 」
  2. 「”at 7″ は『7時』、”every morning” は『毎朝』だったと思う…」
  3. 「ここまでならどうにか聞き取れるけど、え、”and” でまだ文が続くの…
  4. 「”start” は『始める』の意味だったと思うけど、もう無理、聞き取れない!
  5. 「最後にコーヒーと言っていたので、朝にコーヒーでも飲むのかな…」

このように、長い英文を話されると、途中で脳の処理が追いつかなくなってしまいます。まさに、頭の中が真っ白になってしまっている状態ですね。

一度頭が真っ白になると、英文の途中で、聞き取りを再開することは困難です。「あー長くて聞き取れない… 早く終わってくれないかなぁ」と願うばかりになってしまうでしょう…

私の経験上、たしかに英語を早口で話されると、聞き取りが難しくなります。ただ、それ以上に厄介なのは、長く話されることです。

たとえ発話の速度を遅くしてもらっても、長く話されると、途中で頭が真っ白になってしまいます。

それでは、頭が真っ白になる現象はどのように対処すればいいでしょうか? この後、説明します!

長い英文はキーワードを拾って聞こう!

英語リスニングにおける最終的な理想は、一言一句を正しく聞いて理解できる状態です。

もし、これが実現すれば、まるで日本語を聞いている時のように、ストレスなくリスニングできるでしょう。

ただ、英語初心者の方がはじめからこの状態を目指すのは、難しいものです…

そこで、長文リスニングを聞く際のポイントは「キーワードを拾い聞きすることで、全文を聞けなくても、意味をなんとなく想像できるようにすること」です!

先ほどの例文をもう一度、見てみましょう。

  • I wake up at 7 every morning and start my day with a strong cup of coffee.
    (私は毎朝7時に起きて, 濃いコーヒーで一日を始めます)

キーワードとは、文の主語述語動詞、および目的語です。

主語とは、文字通り、「文の主人公」を指します。この例文であれば、I(私は)です。

述語動詞は「文の心臓」とも言える箇所で、主語が何をする(した)といったことをあらわすため、必ず聞き取りたいものです。

また、目的語は述語動詞の影響がおよぶ対象をあらわすため、「誰に対してした」とか、「何に対してした」といったことが明らかになります。

この例文におけるキーワード(= 主語, 述語動詞, 目的語)は、以下の4つです。

  • I(私は)
  • wake up(起きる)
  • start(はじめる)
  • my day(1日を)

この4つがわかれば、「話し手は朝起きて、何かしらを使って、1日を始めるのかなぁ」といった、大雑把な世界観が想像できます。

もちろん、at 7(7時に)や with a strong cup of coffee(濃いコーヒーで)などが聞き取れるに越したことはありません。

しかし、これら細部までわからなくとも、話の流れはわかるので、どうにかついていくことはできます。

また、述語動詞と目的語を聞き取ろうという意識が生まれるので、長い英文であっても、聞き取りにおける意識の強弱が生まれます。

結果、頭が真っ白になることなく、英文を聞けるようになるでしょう。

実際の音声を聞いて試してみましょう

キーワードの聞き取りについて、実際の音声を使って、試しにやってみましょう。

こちらの英文をお聞きください。

決して早口ではないものの、英文がやや長く、途中から「?」となってしまった方は多いはずです。

英文は次のようになります。

  • I bought a new car, which has excellent fuel efficiency.
    (私は新しい車を買いまして, それはとても燃費が良いのです)

which は関係代名詞と呼ばれる、文に追加の要素を付け足すパーツです。

ただ、文の中心部分はあくまで、I bought a new car(主語+述語動詞+目的語)です。

そのため、中心部分を意識して聞けば、「新しい車を買った」という大意は理解できますね。

そうすれば、会話に遅れず、相手に返答したり、あるいは次の文の聞き取りを待ち構えることができます!

長文リスニングのキーワード聞き取りクイズにチャレンジ!

最後に、長文リスニングの英文を用いた、キーワード聞き取りクイズにチャレンジしてみましょう!

英文を2つ用意しました。それぞれ、主語、述語動詞、目的語を聞き取ってみてください!

Q1. 英文の主語、述語動詞、目的語を聞き取りましょう。

Q2. 英文の主語、述語動詞、目的語を聞き取りましょう。

答えがわかったら、ぜひコメント欄に書いてみてください!

(全文ではなく、主語、述語動詞、目的語だけで大丈夫です。)

それでは!

コメント一覧

  1. Mako より:

    I (S) have (V) a meeting (O)

    She (S) prepared (V) the delicious cake (O)

  2. ネコママ より:

    私は5月5日に会議がある。

    彼女はおいしいケーキを準備し、パーティーでみんなが喜んだ。

  3. moo より:

    私は会議がある、夕方5月5日。
    彼女は美味しいケーキを用意した、みんなパーティーを楽しんだ。