こんにちは、左脳担当のタナベです!
英語を学んでいると、at, on, in などの小さな単語を見かけることがよくあります。
これらは前置詞と呼ばれているもので、主として時や場所をあらわす際に使います。
例えば、in the box(箱の中にある)と言えば、ヒト(あるいはモノ)が、ある箱の中にいるという事態を示します。
英語の前置詞は、数が多いだけでなく、用法も複雑なので、我々学習者にとって、一筋縄にはいきません。
英語に興味のあるあなたは、次のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- 前置詞って聞いたことがあるけれど、結局、どうやって使えばいいかわからない…
- 前置詞の違い、使い分け方がわからない…
そこでこの記事では、英語前置詞の基本的な使い方をわかりやすく説明します。
この記事で取り上げる前置詞は、at、on、inの3つです。これらは英語の中で、もっとも基本的とされる前置詞で、使われることも多いため、前置詞への入門として適しているでしょう。
記事の終わりには簡単なクイズも用意しました。本記事を読めば、前置詞の基本的な考え方をしっかり、マスターできるはずです。ぜひ最後までお読みくださいね^^
1. 前置詞atのイメージは <点>
はじめに、前置詞at から取り上げましょう。
at には様々な用法がありますが、その中心的なイメージは <点> です。点の感覚が様々な用法に派生することで、atの豊かな意味が作られています。
例を見てみましょう。
- I will meet you at 9 o’clock.(9時にあなたと会います。)
この例文では、話し手が聞き手と9時に合うと述べています。「9時」という時刻は、他の時間、例えば「5月」とか「2030年」などに比べれば、割合、短いものです。言ってみれば <点> に感じられるので、atが使われるわけですね。
別の例も見てみます。
- I’m waiting at the bus stop.(バス停で待っています。)
話し手がバス停で待っていると述べています。バス停の大きさは様々でしょうが、おそらく、「図書館」とか「東京」に比べれば、小さいはずです。話し手には <点> に感じられるので、atが使われているわけですね。
2. 前置詞onのイメージは <接触>
前置詞on のイメージは <接触> です。対象となる物に触れている感覚です。
例を見てみましょう。
- There is a book on the table.(テーブルの上に本があります。)
本がテーブルの上にあると述べられています。間違いなく、本はテーブルに接触しているので、onのイメージとぴったりですね。
ただ、onは「…の上」だけとは限りません。別の例を見てみましょう。
- The painting hangs on the wall.(絵は壁に掛かっています。)
ここでは、壁の上という解釈は不自然で、絵が壁にかかっている状態です。onは <接触> していればいいので、必ずしも「上」でなくても構わないというわけですね。
もう1つ、on が時に使われる例も見てみましょう。
- We are going on a trip on Monday.(私たちは月曜日に旅行に行きます。)
話し手たちは、月曜日に旅行に行くと述べています。
「月曜日」のような曜日は、「9時」のような時刻に比べれば、長いものです。点のイメージでは対応できないでしょう。そこから、<接触> のイメージの on が比喩的に拡張して使われれいるのです。
3. 前置詞inのイメージは <空間>
前置詞inのイメージは <空間> です。人や物がある空間の中にいる場合に、使われます。
例を見てみましょう。
- He lives in Tokyo.(彼は東京に住んでいます。)
彼は東京に住んでいると述べられています。「東京」は、先ほど出てきた「バス停」などに比べれば、はるかに大きな空間です。東京の中にいるということで、inのイメージにぴったりですね。
次の例文はどうでしょうか。
- I saw her in the park.(彼女を公園で見かけました。)
彼女を公園で見かけたと言っていますが、公園の物理的な大きさは、バス停よりは大きいでしょうが、東京ほどではありません。
ただ、公園とは通常、境界がはっきりとしており、ここからここまでが公園、といったことが明確にわかります。公園にいれば、まるでその空間の中にいるといった感覚になるでしょう。よって、inが使用できます。
もう1つ、時をあらわす例を見てみましょう。
- She was born in 1960.(彼女は1960年に生まれました。)
彼女は1960年に生まれたと述べられています。「1960年」は、「9時」や「月曜日」よりはるかに長いものなので、in が使われます。<空間> とはすなわち、大きな範囲なので、年のような長い期間をあらわすのに適しているのです。
前置詞使い分けクイズに挑戦してみよう!
これまで、前置詞at, on, in の違いについて説明してきました。内容をまとめると、次のようになります。
- 前置詞atのイメージは <点>
- 前置詞onのイメージは <接触>
- 前置詞inのイメージは <空間>
もし、英文を読んだり聞いたりする機会があれば、これらイメージから逆算して考えてみてください。「なるほど!」の感覚が得られますよ。
最後に、英語前置詞使い分けクイズを用意しました! ぜひ、チャレンジしてみましょう。
Q1. The meeting is scheduled __ 2 p.m.
- a) at
- b) in
Q2. She will be back __ a month.
- a) in
- b) on
Q3. The book is __ the table.
- a) in
- b) on
答えはコメント欄に書いてみてください。後で、私が採点しますよ^^
それでは!
コメント一覧
1ーa 2ーa 3ーb
遅ればせながらですが、at in on 。
イメージができてわかりやすかったです!
>Yaya様
全問正解です!
わかりやすいとおっしゃっていただけること、嬉しいです^^
【回答】
Q1 at
Q2 in
Q3 on
> うちゅう様
全問正解です \(^o^)/
1.at
2.in
3.on
1.a
2.b
3.b
>匿名様
惜しいです!
Q2は A の in が正解なんですよね…
in a month で「1ヶ月以内に」になります。
他の設問は大丈夫でしたよ^^
Q1at Q2in Q3on
きちんとした説明を聞くことができて とても嬉しいです
>ゆゆ様
そう言っていただけて嬉しいです!
これからも一所懸命書いていくので、ぜひご覧になってくださいね。
設問は全問正解です。
おめでとうございます^^
すごく分かりやすいです!
なんでこんな風に習わなかったんだろう?
習っても理解できなかったのかな??
順に、at.in.on
だと思いました!
>コップ様
わー、ありがとうございます!
そういっていただけるのは、本当に嬉しいです^^
設問は全問正解ですよ!
Perfect!