Vol.15:英語の「聞き流し」は本当に効果が出る!? メリット・デメリットとリスニング上達の「ある方法」を紹介

右脳ノウハウ

こんにちは、右脳担当のジョージです!

英語を教えていると、必ずと言っていいほど、聞かれる質問があります。それは…

  • 英語の聞き流しって効果がありますか…?

という質問です!

英語の聞き流しとは何か、ご存知ない方もいらっしゃると思うので、簡単に説明しましょう。

聞き流しとは、読んで字のごとく、英語を聞いているだけ!といった練習法です。

「流す」という言葉にもあるように、少量のじっくり聞くというより、大量の英文を耳に入れることに重きが置かれています。

10年以上前になりますが、某有名プロゴルファーの方が出ていたCMで、「聞き流すだけで自然と英語がペラペラに」といった教材もありましたね笑

英語を聞くだけで、リスニングやスピーキング等に、一定の効果が出るというのが、聞き流し練習法の主張するところです。

しかし、世の中にはうまい話はありません。聞き流すだけで英語が話せるようになるのは、本当でしょうか? また、聞き流しをすべき人、しないほうがいい人の区別はあるのでしょうか?

この記事では、「聞き流し」に関して、メリット・デメリットをお伝えしていきます。仮に聞き流しをする場合のやり方や、聞き流しにかわって効果の出る学習法もお伝えします。

この記事を読めば、英語のリスニング学習に関するモヤモヤが一気に晴れるはずです。そして、自信を持ってリスニングに取り組めるようになるでしょう。ぜひ最後までご覧ください!

聞き流し学習法のメリット

はじめに、聞き流し学習法のメリットを3つ、見ていきましょう。

メリット1: 英語学習に対する心理的負担が減る

私たちが英語を学ぼうとする際、一定の心理的負担があります。

例えば、単語を覚えようと思って単語帳を買うなら、多かれ少なかれ、勇気が必要なことでしょう。

また、何かの問題集を解くなら、正解・不正解がありますから、間違えたら気持ちが落胆してしまいます。

一方、聞き流しは気軽にできる学習法なので、そうした心理的負担が少なく、英語に取り組むことができます。

メリット2: 隙間時間に学習できる

私たち現代人は多忙です。

現役世代の方であれば、日中は仕事、夜は家事や育児、土日祝日も何かしらの用があったりと、英語に集中的に取り組む時間的余裕がありません。

引退した方であっても、趣味を複数お持ちの方もいらっしゃるでしょうから、英語だけに時間を使うわけにはいきません。

聞き流し学習法は、移動時間や何かの用事をしている最中、BGMのように英語を流せばいいだけなので、忙しい現代人にぴったりです。

メリット3: 大量の英文に触れられる

私たちが通常、英語のリスニングを練習する場合、どうしても「少量の英文を聞く」といったことになりがちです。

例えば、英会話の教材は、多くの場合、音声は20秒〜60秒程度です。現実の会話は数分から数十分程度することが普通ですから、それに比べれば、短いと言わざるを得ません。

一方、聞き流し学習法の場合、数十分間音声を聞くものなので、英語に触れる量は多くなります。これは聞き流し学習法の大きなメリットになるでしょう。

聞き流し学習法のデメリット

ただし、聞き流し学習法にはデメリットもあります。

デメリット1: 英語への気づきが弱くなる

英語を聞き流すということは、言ってみれば、BGMのように英語を聞くことを意味します。

ただ、私たちが、スーパーでかかっているBGMを覚えていられないように、英語を聞き流しても気づきが生まれないので、英文が記憶に残るのかは、疑問が残ります。

デメリット2: アウトプットの機会がなくなる

聞き流し学習法は、インプット100%の練習法です。アウトプットする機会がなくなってしまう点もデメリットです。

デメリット3: 話せるようになるかは疑問

最大のデメリットとして、聞き流すだけで話せるようになるのか、疑問が残ります。

私たち大人は、子供が母語を学ぶようには外国語を学ばないため、インプットだけしていれば、ある時自然に英語が口から出てくる… といったことは期待できません。

良質で大量のインプットは必要ですが、その後、アウトプットするフェーズも必要になります。

聞き流しだけで英語が話せるようになると信じていると、学習のタイミングを移行する機会を逃してしまうため、目標達成に遠ざかるおそれがあります。

それではどうすればいいのか? 英語の書き写しをやってみよう!

ここまで、英語の聞き流しについて、メリットとデメリットをお伝えしてきました。

結論的に言うと、聞き流しは英語初心者の方にはおすすめしません。一見すると簡単そうで、やってみようと思えるのですが、期待するほどの効果が出ず、かえってモチベーションを下げる原因になってしまいます。

聞き流しをするなら、英語をある程度学び、上達の実感が得られた後にしましょう。そうすれば、これまで集中しないと意味が取れなかったリスニングが、無意識のうちに理解できるようになります。

それでは、英語初心者の方は、どのような方法で学習すればいいのでしょうか…?

答えは「英語の書き写し(ディクテーション)」です! はい、私が常々言っている方法ですね笑

書き写しとは、英語の音声を聞いて、それを紙に書き取っていく学習法です。リスニングの正確性が身につくほか、単語や文法力の向上も期待できます。

英語初心者の方は、ディクテーションで正しいリスニング力を身に着けましょう! 聞き流しは、ディクテーションがある程度できるようになった後、学習量を増やすタイミングで実施すれば十分です。

書き写しの具体的なやり方については、私が以前に書いた別記事で紹介しています。よければ御覧くださいね^^

それでは!

事務局より: この記事はジョージ先生のブログ『英語の「聞き流し」は効果あり?勉強法とおすすめ無料アプリやYoutube』でも詳しくご覧いただけます。

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