Vol.30 英語のknight(騎士)はなぜ「ナイト」と発音するのか!? あなたのリスニング力を伸ばす黙字の法則!

右脳ノウハウ

こんにちは!

全脳英語メソッド、右脳担当講師のジョージです。

私の投稿が久しぶりになりましたが、皆さん、覚えていらっしゃるでしょうか?(笑)

英語を習得するには、田邉先生の左脳はもちろん、右脳的感覚があると尚、良くなりますからね。ぜひ右脳コラムもご期待ください!

さて、今日はリスニング(聞き取り)スピーキング(会話)、さらには発音に関連するテーマをお話したいと思います。

本テーマについて、当ブログではこれまでお話したことがなかったため、読者の皆さまにおかれては、新しい情報になります。

本記事を読めば、これまでなんとなく疑問に感じていた英語の音の仕組みがよくわかるはずです!

初心者の方でも負担なく読めるよう、わかりやすく書いているので、ぜひ最後までご覧くださいね^^

英語の knight はどのように読む?

はじめに、次の英単語を見てみましょう。

  • knight(騎士)

「騎士」を意味する knight です。

さて、この単語、英語の読み方はどのようになるでしょうか…?

つづりの通りに読むと、「クナイト」のように見えます。

しかし、現代の英語では、そのように読みません。実際は「ナイト」と発音します。

これは knight の発音記号が /náɪt/ のことからも明らかですね。

音としては、「夜」を意味する night と同じように発音されます。

もし、つづりにつられて「クナイト」と読んでしまうと、「???」という反応になってしまうと思います。

また、「クナイト」と読まれることを期待していると、「ナイト」と読まれたとき、それが knight と判別できません。

そうすると、「今の文脈で night はおかしいし… でも、それ以外の単語は思い浮かばない… なんて言ったんだろう…」のように、リスニングが止まってしまう原因にもなります。

まずは、knight はナイトと読む、ということを覚えておきたいですね!

なぜ、発音しない文字がつづりにあらわれるのか?

ここで、次のような疑問を持たれた方がいるかもしれません。

なぜ、発音しない文字がつづりにあらわれるのだろうか…?

おっしゃるとおりですね。

英語はつづりと音が一致しない言語のため、読まれないのにつづられる文字がたくさんあります。

こうした文字は黙字と呼ばれます。knight(騎士)の例であれば、k が黙字となってあらわれているわけです。

黙字が発生する原因は様々ですが、その1つに時代に応じた音の変化があります。

knight の場合、かつての古い英語では「クナイト」のように、つづりのまま読んでいたようです。

その後、近代英語(一般に西暦1500年頃)から /k/ の音が弱くなり、消失してしまいました。

ただ、音は変わっても、つづりはそのままの形で変わらなかった結果、音と形が一致しなくなったと言われます。

他の黙字の例

黙字の例は他にもあります。

例えば、「水曜日」をあらわす Wednesday は「ウェンズディ」のように発音します。

発音記号であらわすと /wénzdeɪ/ です。

途中に d がありますが、ここが黙字となるため、発音されません。

決して「ウェッドネスディ」のようには読まれないので、注意しましょう。

また、「正直な」をあらわす honest は「オネスト」のように発音します。

こちらも発音記号で書くと /ɑ́ːnəst/ です。

冒頭の h が黙字のため、発音されません。

もう一つ、これは日本語話者が特に間違いやすい語に debt があります。

「借金」を意味するこの単語ですが、「デット」のように発音します。

発音記号では /dét/ と書くように、途中の b の音は読まれません。

初見では「デブト」のように言ってしまいがちなので、注意したいところですね。

単語を学ぶときは音声も聞いてみる&黙字クイズ

最後に、黙字の学び方についてもお話しましょう。

黙字はつづられるけれど読まれないため、文字だけを見て、それを黙字と判断するのは困難です。

そのため、英単語を学ぶときは、意味だけでなく、音も聞くようにしましょう

例えば、先ほどの debt(借金)という語を学ぶ機会があれば、それをインターネットの無料辞書などで調べてみます。

ほとんどの単語は音声も再生できるため、そこで正しい読み方を確認できます。

おすすめの辞書はウェブリオ英和辞典です。無料で調べられますので、ぜひ使ってみてくださいね。

ウェブリオ英和辞典

最後に、クイズです!

「心理学」をあらわす psychology は、なんと読むでしょうか!?

カタカナ表記で構いませんので、ぜひ考えてみましょう。

答えはコメント欄に書いてみてくださいね^^

それでは!

コメント一覧

  1. もき より:

    私はpsychologistです!

    • 左脳派講師・タナベ より:

      >もき様

      おぉ、そうなんですね!

      psychology が人をあらわす名詞になると、psychologistですね^^

      田邉