こんにちは!
全脳英語メソッド、左脳担当講師のタナベです。
前回、「【英語の May I…? と Can I…? の違い!】ニュアンスの差を知って英会話に応用しよう!」の記事を公開したところ、たくさんの反響をいただきました!
- 「May I …? と Can I …? の違いがよくわかった!」
- 「教科書には載っていない、生きた文法がわかった!」
- 「実際に使う場面があったが、うまく口から声に出せた!」
など、喜びのコメントが多く、大変うれしく思います^^
may や can などの語は助動詞と呼ばれますが、多くの方に関心を持たれているようで、私としても大きの気付きが得られました。
そこで、今回も助動詞について扱います!
テーマは「Can you …? と Could you …? の違い」です!
どちらの表現も「…してくれますか?」とお願いする際に用いますが、ニュアンスが微妙に異なります。
「言い方が多少間違っていても、通じればいいんでしょ…?」と思っていると、場面に合わない表現を使ってしまい、赤っ恥をかくことになりかねません…
逆に、Can you …? と Could you …? の違いを正しく知れば、相手と円滑にコミュニケーションできるので、信頼を得られること間違いなしです!
それぞれの使い方を例文と共に、わかりやすく解説していくので、ぜひ最後までご覧くださいね^^
Can you … ? はカジュアルにお願いする際の表現
最初に、Can you …?(キャンユー)の使い方から説明しましょう。
Can you …? は「…してくれますか?」のように、カジュアルな雰囲気で、相手に何かを頼む際に使う表現です。
例を見てみましょう。
- Can you pass me the salt, please?
(塩を取ってくれますか?)
話者たちが食卓にいるような場面ですね。話し手が聞き手に対して、塩を取るようお願いしています。
Can you …? は前述のように、カジュアルな聞き方です。ここから、2人の関係は、夫婦、親子、あるいは友だちなど、比較的近い間柄にあることが推測できます。
別の例文を見てみましょう。
- Can you help me with my homework?
(宿題を手伝ってくれますか?)
話し手は聞き手に、宿題を手伝うよう、お願いしています。
ここでも、Can you …? が使われていることから、2人は近しい間柄にいることがわかります。宿題を手伝うという場面上、友だち同士でしょうか。
Could you …? は正式にお願いする際の表現
続いて、Could you …?(クジュユー)の使い方を見ていきましょう。
Could you …? は、Can you …? と比較して、よりフォーマル(正式)な感じのする表現です。
次の例を見てみましょう。
- Could you please send me the report by tomorrow?
(明日までにレポートを送っていただけますか?)
話し手は聞き手に、レポートを送るよう、頼んでいます。
Could you …? を使っていることから、この依頼は正式、かつ2人の間にある程度の社会的距離があることが推測されます。
レポートを送るということから、2人は上司と部下など、ビジネス的な関係でしょうか。
別の例も見てみます。
- Could you pass me the menu, please?
(メニューを渡していただけますか?)
話し手は聞き手に、メニューを取ってと頼んでいます。
内容から場面はレストランと想定されるので、話題としてはどちらかと言うとカジュアルです。
ただ、Could you …? を使っていることから、2人にはある程度の距離感があることが示唆されます。
例えば、最近知り合ったものの、まだそこまで仲が良いわけではないような2人など、そういった感じでしょうか。
Can you …? と Could you …? の使い分け方
これまで見てきたように、Can you …? と Could you …? は、次のような使い分け方があります。
- Can you …?: カジュアルに物事をお願いする際に使う
- Could you …? : 丁寧に物事をお願いする際に使う
ところで、そもそもなぜ、Can you …? に比べて、Could you …? は丁寧になるのでしょうか。
その理由は、英語の持つ「過去形のイメージ」にあります。
Could は Can の過去形ですが、Could you …? で依頼する場合、時間としては過去ではなく現在です。
それでも Could のように過去形を使うことで、相手との社会的距離感をあらわせます。結果、丁寧さを含む表現になるのです。
このことは、わたしたちの日本語の世界でも一緒です。
はじめて会った人に、いわゆる「タメ口」をされてしまうと、少し嫌な気分になりますよね。
タメ口の文は文法的には合っていても、社会的には容認されないわけです。
Could you …? の話に戻ると、Can you …? と間違えてしまっても話自体は通じるのですが、場合によって「なんだか馴れ馴れしい人だな」と思われてしまうかもしれないので、注意が必要です。
もし、あなたが英語初心者で、即座の使い分けが難しければ、「迷ったらとりあえず Could you…? を使っておけば、大きな間違いはない」と覚えておきましょう!
Can you …? と Could you …? の使い分けクイズ
最後に、Can you …? と Could you …? の使い分けクイズをやってみましょう!
以下、2つの場面を用意しました。
それぞれにおいて、Can you …? と Could you …? のどちらが適切か、選んで答えてみましょう。
設問1: あなたは家族に対して、「この箱をちょっと動かしてくれる?」と聞いています。Can you …? と Could you …? のどちらが良いでしょうか?
- A: Can you help me move these boxes?
- B: Could you help me move these boxes?
設問2: あなたは隣にいる知らない人に対して、ラジオのボリュームが大きく迷惑なので、「ボリュームを少し下げてくれますか」と尋ねようとしています。Can you …? と Could you …? のどちらが良いでしょうか?
- A: Can you turn down the volume a bit, please?
- B: Could you turn down the volume a bit, please?
正解がわかったら、コメント欄に書いてみてください。
私が1問ずつ、回答いたします。
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
それでは!
コメント一覧
1)家族に話しているので、A:Can you –?
2)隣の知らない人に話しているので、B: Could you–?
だと思います。
1はA
2はB
だと思います。