Vol.32 check it out はなぜ「チェケラ」と発音する!? あなたの英語聞き取り能力を150%向上させるリンキングの法則！

こんにちは、右脳担当のジョージです。

タナベ先生に聞きましたが、日本はまだ寒い日が多いものの、徐々に春らしく、暖かい日もあるようですね。

もうすぐお花見のシーズンでしょうか… 私はドイツに住んで長いのですが、日本の桜が恋しく思います（笑）

さて、今日は右脳コラムでは、皆さんから熱い要望のあった「英語の音」について取り上げていきましょう！

英語を学んでいると、リスニング（聞き取り）ができずに困っている… といったお悩みを持つ方、少なくないと思います。

また、英語にこれから挑戦してみようと思っている方でも、「海外のドラマやニュースを見ると、ネイティブ・スピーカーの発話がちんぷんかんぷん…」と感じる方もいらっしゃるはずです。

これらは、すべて英語の音が原因です！

日本語と英語は、音の仕組みがまったく異なります。

それを知らずに英語を聞いても、私たちの脳は英語を雑音として捉えてしまい、うまく聞き取ることができないのです…

そこで、今日の記事では、英語の音の法則について、お話していきましょう！

本記事を読めば、英語の音でなぜ苦戦していたのか。また、今後はどのようにすれば聞き取れるのか、すぐにわかるはずです。

英語力向上が実感できると思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね^^

早速ですが英語の聞き取りクイズです！

早速ですが、英語の聞き取りクイズをやってみましょう。

次の音声をお聞きください。

（三角のボタンを押すと音声が再生されます。）

とっても早口で、なんて言っているか、わからなかった方も多いはずです。

正解は…

check it out（チェックイットアウト）

でした！

「確かめる」といった意味で使われるイディオム（熟語）ですね。

日常英会話では、とても頻繁に使われるものです。

英語は音がつながって発音される

先ほどのイディオムですが、構成されている単語自体は、すべて中学レベルの簡単な語彙です。

check、it、out のそれぞれは、英語を学習したことがない方でも、見たことのある単語ばかりでしょう。

しかし、これらが連続で発音されると、私たちは急に聞き取りができなくなります。

それはなぜか…

理由はリンキングという現象が起きているからです。

リンキングとは、音がつながって発音される現象のことを指します。

例えば、先ほどの check it out であれば、

• check it: 「check」と「it」がつながり、「チェックイッ」のように発音
• it out: 「it」と「out」がつながり、「イッアウト」のように発音

このように、それぞれの語の後ろと、次の語の頭がつながります。

結果、全体が1つの語のように、「チェックイッアウト」のようになるのです。

さらにカジュアルな会話では、「チェッキッアウ」や「チェケラ」のように、音が短くなります。

こうなると、もはや原型をとどめないほど、短くなっているので、聞き取りが大変、困難になるわけです。

リンキングは「早口」ではない

ここまでを読むと、「英語というのは、音がつながって発音されるくらい、とても早口な言語なんだ…」と思う方もいるかもしれません。

たしかに、私も学習をはじめた頃は、英語は日本語に比べて、とても早口と感じたものです。

ただ、リンキングはあくまで、音がつながっているだけで、決して早口になっているわけではないんですね。

例として、先ほどの check it out の速度を落とした音声を聴いてみましょう。

いかがでしょうか？　速度を落としても、リンキング自体はそのまま保持されていることがわかります。

実は、私たちが英語を早口な言語と勘違いしてしまう原因がここにあります。

英語は口や舌を動かす速度が速いわけではなく、リンキングしているから早口に聞こえるというものなのですね。

実際、私は英語ネイティブの前で日本語を話す機会があったのですが、「日本語は英語に比べて、とんでもなく早口で、何を言っているのかわからない」と言われたことがありました。

言い換えれば、音の法則がちゃんとわかれば、英語の聞き取りも良くなっていくことが期待できます！

＊リンキングクイズに挑戦！

最後に、リンキングをクイズ形式で学んでいきましょう！

Q1からQ3まで、英語の音声を用意しました。

それぞれ、なんと言っているか、音を聞いてスペルを書いてみましょう！

（フレーズの意味はいったん、無視して構いません。

例えば、先程の例であれば、”check it out” のように、英語で答えてみましょう！）

Q1

Q2

Q3

正解がわかったら、コメント欄に書いてみてくださいね。

私が添削いたします。

それでは！