こんにちは!
全脳英語メソッド 右脳担当講師のジョージです。
このブログでは、タナベ先生と交互に、おおよそ週に1回程度、英語学習に役立つ記事を配信しています。
その日のテーマに沿ったクイズを出すことが多いのですが、皆様の回答数が私たちの予想をはるかに上回り、圧倒されています!!
楽しみながらも、熱意を持って読まれているのは嬉しいですね^^ 私ももっと頑張らねばと思いました(笑)
さて、今日の記事は、ズバリ「なぜ海外ドラマを観ると英語力が上がるのか?」についてのお話です。
海外ドラマ(および洋画)とは、『フレンズ』、『セックス・アンド・ザ・シティ』、『フルハウス』などに代表されるものです。
英語のドラマによって英語力が伸びるのは、私たちの直感と矛盾しませんが、その理由を明確に説明しているものはありませんでしたね。
今日は、英語をより効率的に学ぶために、海外ドラマをどのように活用するとよいか、ポイントをお話したいと思います。
皆様へのアンケートもありますので、ぜひ最後までご覧ください!
海外ドラマを観ることで英語力が上がる3つの理由
まずは、海外ドラマを観ることで、英語力が上がる理由について、3つの理由をお話します。
理由1: 単語力が上がる
私たちが英語を学ぶにあたり、もっともストレスの溜まること、それは単語学習です。
英語には無数の単語がありますが、意味、スペル、さらには読み方まで、1つ1つ覚えていくには膨大な時間がかかります。
例えば、approximately という単語があるとして、それを「意味は『およそ』、スペルは『ap・prox・i・mate・ly』、読み方は『アプラクスィメトリ』で…」と暗記していくのは、多くの労力がかかりますね。
さらに、一所懸命に学んでも単語を忘れてしまうというという現象が起こります。こうなると、私たちのモチベーションは下がる一方です。単語が苦痛で英語に挫折してしまったという方も、少なくないでしょう。
なぜ私たちは英単語を簡単に覚えられないのでしょうか? また、一度覚えた単語を、いとも簡単に忘れてしまうのでしょうか?
その理由の1つは、「暗記中心の単語学習において、私たちは語彙を文脈から切り離して学ぼうとしている」ということがあげられます。
単語とは本来、それが単体で存在するのではなく、様々な他の語とのかかわりの中で用いられます。暗記型では、文脈を一切無視して、それ単体を無理やり詰め込んでいるだけなので、脳にとって不要な情報として、すぐに忘れられてしまうんですね。
そこで、海外ドラマが役立ちます。海外ドラマの単語は、すべて文脈の中で出現します。話し手の感情やストーリーが組み合わさることで、単語が単なる文字のかたまりから、意味を持ったものへと変わっていきます。
色々難しく書いてしまいましたが、簡単にまとめると、次のようになります。
「海外ドラマを観ることで、文脈の中から英単語を覚えられる。その効果は、従来の暗記型の単語学習をはるかに上回る。」
理由2: リスニング力が上がります
海外ドラマを観るメリットの2つ目は、リスニング力が上がることです。
リスニングとは、英語の音の聞き取りを指します。ドラマを観る時間に比例して、リスニングの向上が期待できると言っても良いでしょう。
リスニング力が上がる理由は、先ほどの単語力の話と同様に、文脈による支えがあるからに他なりません。
私たちが通常、英語のリスニングを学ぼうとすると、ついつい音だけを聞いて、そこから発音や意味を推察しようとします。
たしかに、テストなどで厳密なリスニング力を測る時は、このような方法も仕方がありません。一方、現実世界では、音だけで英語を聞く場面とは、電話やラジオ等のごく限られた時だけです。
普通、英会話では相手の顔を見ながら話しができます。講義などを聞く際は、資料や黒板を見ながら話しが聞けます。
つまり、日常生活でリスニングをする場合、視覚による情報の助けを使いながら、英語を聞いて解釈できるはずです。
海外ドラマはまさに、こうしたリアリティのあるリスニングそのものが学べます。
もしあなたが、将来英語を使って仕事やボランティアをしたい、海外に住んでみたい、あるいは日本に来る海外の方のおもてなしをしたいといった目標があるなら、ドラマを使ったリスニングは最適でしょう。
理由3: 教科書では教えてくれない生きた表現を学べる
日本人が英語をたくさん学んでも、いざ使おうとなると言葉が出てこない理由の1つに、会話特有の表現を知らないことがあります。
例えば、相手に「電話を貸してください」と言われ、「どうぞ、構いませんよ」を英語でどのように言えばいいでしょうか?
おそらく、多くの日本人は
- Yes, you can use my phone.(はい、あなたは私の電話機を使えます)
のような文を作るでしょう。(あるいは、Yes. だけで止まってしまうか…)
上記の文は間違いではないものの、ややぎこちない印象を与えます。
より滑らかに言うには、次のような表現が使えます。
- Sure, go ahead. (いいとも, 構いませんよ)
go ahead は「どうぞ」や「構いませんよ」の意味で使われるイディオムです。
このような表現は、日常英会話では毎日のように使われる、超頻出表現なのですが、教科書では不思議と学びません。
結果、日本語話者は毎回、ゼロから英文を組み立てなければならないので、何をどう言っていいかわからず、固まってしまうわけです。
そこで海外ドラマの出番です! 海外ドラマはすべてが自然な英語なので、日常生活に役立つ表現がたくさん出てきます。
また、日本人が苦手な英語のジョークも出現します。もう、海外の方にジョークを言われた時、何が面白いかわからず固まってしまう… という恥ずかしい体験をしなくて済みます(笑)
スラング(俗語)と呼ばれる表現も時折、出現します。スラングを学ぶべきではないという声もありますが、私はむしろ逆と考えます。
スラングを含めた表現を一通り学んでおくことで、「これはスラングだから、自分が英語を話す時は、使わないようにしよう」といった判断が可能になります。
いずれにせよ、海外ドラマによって日常表現が学べるのは、使える英語の獲得を目指す私たちにとって、大いにプラスになるでしょう。
まとめ&アンケート
この記事では、海外ドラマが英語学習に役立つ3つの理由についてお話してきました。
内容をまとめると、次のようになります。
- 単語力が上がる
- リスニング力が上がる
- 教科書では教えてくれない生きた表現を学べる
海外ドラマは使える英語力向上を目指すには、最適な題材です。
今後の英語学習のやり方の1つに加えてみてくださいね。
最後に、皆様にアンケートがあります!
目的が英語学習、あるいは娯楽のいずれであっても、海外ドラマを観た時、「英語が難しくてわからないなぁ」と感じた経験のある方は多いはずです。
そこで質問です!
海外ドラマをこれからスムーズに観られるために、英語のどの能力を一番、伸ばしたいですか?
例えば、単語力、リスニング力、文法力など、色々あると思います。
ぜひ、コメント欄にて教えて下さいね^^
(1つに絞れない場合、複数書いても問題ありません。)
私とタナベ先生から、コメントをお返しいたします。
それでは!
コメント一覧
とにかくリスニング。聞き取れなければ、会話が成立しません。
>Ryu様
おっしゃるとおり、聞けないと会話は成り立たないんですよね…
あまり話さなくても、しっかり聞いて理解して、適切なタイミングで相槌を打てば、会話は進みますからね^^
田邉
会話が目的の私は、文法・リスニングを伸ばしたいです。難しい単語が出てきた時は聞き返せるので。自分は文法があやふやなのでリスニングができないと実感しています。
>Mas様
そうですね、文法がわからないと、単語の羅列を聞いているようになってしまいますからね…
まさに右脳と左脳のハイブリッドで学習、していきましょう!
田邉
リスニング
1回聞いただけで、文構造がどうなっているか、わかるようになり、文全体の意味が8割程わかるようになる。
>りんごなし様
具体的な目標、素晴らしいと思います!
田邉
教科書に載っていなくてもよく使われる言葉、自然な表現を聞き取れるようになりたいと思います。
特に短い文章ほどあっという間に音が過ぎ去ってしまうので、「えっ?」と一瞬思考が止まって、次の言葉まで聞き逃してしまいます。
会話の中で自分自身が使えるようになるために、相手が話したときに聞き取れるようトレーニングしていきたいです。
>あんず様
そうですね!
そういった表現が聞き取れるようになれば、いよいよ英語でわからないことは何もなくなりますよ!
このブログでもいずれ、そうした表現、紹介していきたいと思います!
田邉
ウーン😫 リスニング大事! だけど単語と文法も外せない!
負荷が大きいです。
>オガ様
色々とやらなければならないことが多いですよね^^;
まずはリスニングと単語で良いと思います!
余裕が出てきたら文法も取り組んでみましょう。
田邉
リスニング力を伸ばしたいです。リスニング力を上げるのに目をつぶって聞くというのは、聴覚に集中させると共にリラックスできるのでとても良い方法だと思います。乗り物に乗っている時、外の景色を見ながらイヤホンから英語のリスニングを聞いていましたが、これからは、目を閉じてリスニングする事にします。
>たっちゃん様
そうなんです!
目をつぶって聞く方法、すごく良いので、やってみてくださいね^^
田邉